GS3 喫茶店会話 設楽△紺野 ≪好き以下≫
バンビ「好きな食べ物ってなんですか?」
設楽「美味いもの。」
紺野「それは答えになってないよ。」
設楽「なんでだよ。例えばオムライスが好きでも、不味いオムライズじゃ意味ないだろ。」
バンビ「へぇ、設楽先輩、オムライスが好きなんですか?」
設楽「例えばって言った。……まぁ、嫌いじゃないけど。」
紺野「僕は出し巻き卵が好きだな。もちろん、美味いやつ。」
設楽「あんなの、美味いも不味いもないだろ。」
紺野「あるよ。卵がふわっとしたやつを作るの難しいんだぞ。」
設楽「おまえが作るわけじゃないだろ。」
バンビ「(2人とも卵が好き、と……)」
バンビ「2人とも好きなスポーツってなにかありますか?」
紺野「観るほう、でもいいのかな?」
バンビ「はい。どっちでも。」
紺野「そうだな、野球の結果はチェックするほうかな。あとF1とか……」
設楽「俺はロードレースぐらいだな。欠かさずチェックするのは。」
バンビ「ロードレース?」
紺野「自転車競技だよ。日本じゃマイナーかもね。」
バンビ「ああ、ニュースで見たことあるかも……」
設楽「競輪と一緒にするなよ。」
バンビ「えっ?えーと……」
紺野「はは、日本じゃ競輪のほうがメジャーかもね。」
設楽「笑い事じゃない。ヨーロッパじゃあんあにメジャーなのに……」
バンビ「(そうなんだ……)」
バンビ「2人とも中学時代はどんなでした?」
紺野「多分、今と変わらないよ。そう昔のことでもないし……」
設楽「俺も別に変わらない。」
紺野「そう?初めて会った頃は……」
バンビ「何か違ったんですか?」
設楽「違わない。」
紺野「違ったよ。今よりずっと……」
設楽「違わない。」
バンビ「へぇ。じゃあ、中学時代は今よりもっと……」
設楽「もっと、なんだよ。おまえら、人で遊ぶな。」
バンビ「ふふ…… (2人とも、今とは雰囲気が違ったのかも?)」
バンビ「お互いの第一印象、聞いてもいいですか?」
設楽「変な奴。」
紺野「ひどいな。設楽だって相当……」
設楽「俺のどこが変なんだよ。」
紺野「まだ何も言ってないだろ。」
設楽「そうだ、おまえも最初は変な奴だったぞ。」
バンビ「えっ、わたしもですか?」
紺野「設楽にかかると、みんな変な奴なんじゃないか……」
設楽「変な奴トリオだ。」
バンビ「(自覚あるんだ……)」
バンビ「2人とも、どんなタイプの女性が好きですか?」
設楽「紺野は?」
紺野「なんで僕に振るんだ。設楽からどうぞ。」
設楽「じゃあ、○○。」
紺野「えっ……!」
バンビ「えっ!?」
設楽「ん?おまえが先に答えたら俺も答えるって言ってるんだ。」
バンビ「な、なんだ……」
紺野「そういう意味か……」
設楽「なんだよ、そういうってどういう意味だ?」
バンビ「(びっくりした……)」
バンビ「女の子らしさって、どういうところに感じますか?」
設楽「…………一応、女には見えるから安心していいと思うぞ。」
バンビ「もう、そういう意味じゃなくて!」
紺野「はは、そうだな。気配りのうまい人は女性らしいと思うよ。」
バンビ「気配り?
設楽「さりげないやつな。新設の押し売りじゃなくて。」
紺野「まぁ、そういうのって男女を問わない気もするけど。」
バンビ「なるほど……」
紺野「そんな質問をするのも女の子らしいなって思うよ。」
バンビ「え?」
設楽「あぁ、確かに男らしくはない。」
バンビ「(気配りか……」」
バンビ「男同士の友情って、どういう感じなんですか?」
紺野「友情……」
設楽「友情ねぇ……」
バンビ「?」
紺野「じゃあ、女の子同士の友情ってどんな感じ」
バンビ「それは……難しいかも。」
設楽「だいたい質問が寒いんだよ。なんだ友情って。大迫先生にでも聞けよ。」
バンビ「なんで大迫先生……」
紺野「まあ、でも、女の子同士とは違うなって思うよ。」
設楽「それはそうだろ。俺は女じゃなくてよかった。」
バンビ「えっ、どうしてですか?」
設楽「なんとなく。女同士よりは男同士だな。」
紺野「うん、僕もそうだな。なんとなく。」
バンビ「(うーん……?)」
バンビ「男女の友情ってあると思います?」
設楽「は?」
バンビ「えっ?えーと……」
紺野「あるから、今こういう状況なんだと思うけど?」
バンビ「……わたしたち?」
設楽「なんだよ今さら。変な奴。」
バンビ「だって、先輩と友達ってなんだか不思議で……」
紺野「先輩だから?男女だから?」
バンビ「えーと・・…」
設楽「まぁ、おまえが男だったら今とは何かが違ったかもな。」
紺野「同じ年でも何かが違ったかもね。」
バンビ「(何が違ってたんだろう……)」
バンビ「最近、恋、してますか?」
紺野「…………」
設楽「…………」
バンビ「あの、2人とも?」
紺野「いや、ストレートだなと思って。」
設楽「そういう話、あまりしないしな。」
バンビ「そうなんですか?」
設楽「恋愛してたら、自然にそういう話が出てくるもんだろ。」
紺野「ん?……と、いうことは?」
設楽「○○、おまえ恋愛してるのか!!」
紺野「で、相手は誰なんだ?」
バンビ「(ええっ!!)」
GS3 喫茶店会話 設楽△紺野 ≪好き以上≫
バンビ「男の人って、いつもどんなこと考えているんですか?」
紺野「あまり変わらないと思うよ。君と。」
設楽「そんなこと言って、本当はなに考えてるかわからないぞ?気をつけろよ、○○。」
紺野「それはこっちのセリフだ。」
バンビ「あのー……」
紺野「設楽こそ、いつも誰かさんのことばっかり考えてるんじゃないのか?」
設楽「誰かさんって誰だよ?おまえと一緒にするなよ?」
紺野「こっちだって一緒にされたくないよ。」
設楽「ふん!」
バンビ「(あぁ……なんでこんなことに……?)」
バンビ「好きな女の子のタイプって、なにかありますか?」
紺野「…………」
設楽「…………」
バンビ「あの……わたしの顔に何かついてます?」
設楽「鈍い奴、かな。」
バンビ「え?」
紺野「天然ボケ、とか。」
バンビ「え〜?」
設楽「まぁ、そこがいいんだけどな。」
紺野「それには同意。」
バンビ「(ええっと……)」
バンビ「女の子らしさって、どういう時に感じますか?」
設楽「スカートはいてたら女っぽい」
バンビ「そういうんじゃなくて……」
紺野「マニキュアとかもそうかな。」
バンビ「あの、見た目のことよりも……」
設楽「…………それは2人の時に教えてやる。」
バンビ「えっ!2人の時、ですか?」
紺野「うん。僕も、今は教えられないな。」
設楽「お互い、知らない方がいいだろうし。」
バンビ「???」
バンビ「2人がドキドキするのってどんな時ですか?」
紺野「万全の準備をしたと思っても、やはりテスト前はドキドキするな。」
バンビ「紺野先輩らしいですね。」
紺野「人間に完璧はないからね。設楽はテストなんて気にしたことがなさそうだな?」
設楽「当たり前だ。ドキドキといえば、俺はイタズラをしたときだな。」
バンビ「へぇ、イタズラですか!どんな?」
設楽「ダメだ。おまえに教えたら意味がないだろ!」
紺野「おまえ、彼女に何するつもりなんだ!」
バンビ「(えっ?わたしに!!)」
バンビ「男の子同士の友情って、どういう感じなんですか?」
紺野「友情か……」
設楽「友情ねぇ……」
紺野「人によるんじゃないかな。」
設楽「時と場合にもよる。」
バンビ「じゃあ、今の2人の場合。」
紺野「安泰ってわけじゃないけど……」
設楽「結構しぶとい。」
紺野「当たり前のようでいて・……
設楽「常にがけっぷち。」
バンビ「……友情の話だよね?」
バンビ「男女の友情って、ありえると思いますか?」
紺野「ないとは思わないな。」
設楽「あるとは思わない。」
バンビ「えーと……」
紺野「相手によるよ。」
設楽「この状況で相手も何もないだろ。」
バンビ「じゃあ、わたしだったら?」
紺野「ない。」
設楽「ない。」
バンビ「(ええっ・……)」
バンビ「2人とも、恋してます?」
紺野「してる……かな。」
設楽「してないとは思わない。」
バンビ「うーん、曖昧・・…」
設楽「はっきりさせた方が、いいんじゃないのか?」
紺野「僕はよくない。」
バンビ「2人で、そんな話するんですか?」
設楽「紺野からは話さない。すぐ逃げる。」
紺野「そういう言い方ないだろ。平穏に過ごしたいだけだ。」
設楽「今みたいに?」
紺野「平穏だろ?」
バンビ「(不穏のような……)」
バンビ「えーと、キスってどう思います?」
紺野「…………」
設楽「…………」
バンビ「あの、一般論というか、考えを聞きたいだけなんですけど・……」
紺野「……びっくりした。」
設楽「紺野には刺激が強かったみたいだな?」
紺野「自分だって驚いてたくせに。」
設楽「……こいつが急に変なこと言うから、意表をつかれただけだ。」
紺野「ふぅん……何かやましいことでもあったんじゃいのか?」
設楽「そういうおまえはどうなんだ!!」
バンビ「(質問しづらい……)」
バンビ「スキンシップって、されると嬉しいものですか?」
紺野「あくまで高校生らしいものなら、ね。」
バンビ「例えば……?」
設楽「おまえは触りすぎだ。」
バンビ「そ、そうですか……」
紺野「あ、別に嫌なわけじゃないよ。」
設楽「あ、ずるいぞ。俺も別に嫌じゃない。」
バンビ「ふふ、よかった。」
紺野「嫌じゃないけどたまに困るかな……」
設楽「たまに、じゃない。いつもだ。」
バンビ「?」